ガントチャートツール23選と選び方【動画あり】
ガントチャートのメリット・ツールの選び方は?
ガントチャートツールにはどういうものがあるの?
ガントチャートツールのデモを動画でみたい
エクセルで使えるガントチャートツールはない?
この記事を書いているボクは、製薬企業でも一部仕事をしていて、そこでは多部門間の仕事管理をガントチャートで行っています。
ガントチャートは自分でも作れますが、すでにある既製品を使ったほうが早くて簡単ですね。しかしさまざまなツールの一覧やその選び方は難しいもの。
今回の記事は、現時点で公開されているガントチャートツールを画像・動画つきでまとめています。
これを読むと、今抱えているプロジェクトにぴったりのガントチャートが見つかり、仕事の効率化につながります。
それではどうぞご覧ください。
ガントチャートのメリットと選び方
ガントチャートとは
プロジェクトの進行において、スケジュール管理はとても重要です。
スケジュールを可視化しておくことで、効率よく業務を進めることができます。
このスケジュール管理に便利なのがガントチャートです。
縦軸にタスクを並べ、横軸に日付を記入することで、プロジェクト全体の可視化・スケジュール管理ができるようにした表です。
(みんなでガント.comから引用)
多くのタスクをひと目で把握でき、各タスクのスケジュール調整を柔軟に行うことができます。
ガントチャートツール導入のメリット
ガントチャートはもちろんエクセルなどを使って自作することはできますが、一からガントチャートを作るのはなかなか大変です。
ガントチャートはプロジェクトをスムーズに進捗させるためのツールなので、ガントチャートの作成に時間がかかっていてはプロジェクトに取りかかれません。
使い勝手も考慮し、すでに提供されているガントチャートツールを上手に活用して手早くつくるのがベターです。
ガントチャートツールにはクラウド型とインストール型がある
ガントチャートツールには、大きくインターネット上で編集・閲覧するクラウド型と、パソコンにダウンロードするインストール型があります。
クラウド型はどこからでも編集・共有できる
クラウド型は現在の主流で、ネット環境とブラウザさえ用意していればどこからでも利用でき、テレワーク・在宅勤務など遠隔でもスケジュール管理ができるます。
また、チームで共有できるというメリットも大きいです。
クラウド型のガントチャートツールは有料のものが多いですが、一定期間はお試しができたり、チームの人数が少なければ無料となることもあります。
インストール型は細かいカスタマイズが容易
インストール型は、手元にあるコンピュータにインストールするタイプであり、チームでの共有はできません。
しかし細かいカスタマイズが豊富に用意されていて、複雑なガントチャートには向いています。
クラウド・インストール型両者にメリット・デメリットがあるので、プロジェクトの規模やチームで共有が必要なのか、無料か有料でもいいのか、といった項目から目的に合わせて選ぶといいでしょう。
次に、それぞれどのようなツールがあるのかを見ていきます。
クラウド型のガントチャートツール
Jooto(ジョートー)
Jootoはシンプルで直感的に使えるクラウド型のプロジェクト管理ツールです。
専門的な知識がなくてもこちらの動画のように直感的に使うことができます。
より詳細はJooto公式サイトに詳しく書かれています。
Redmine(レッドマイン)
Redmineは世界的にとても知名度の高いプロジェクト管理ツールで、特にITエンジニアの方には馴染みが深いです。
- ドラッグ&ドロップ方式による直感的な操作が可能
- オープンソースなので用途に合わせて改良できる
- 無料
オープンソースなので、購入費用がかからない&自由にカスタマイズできるというのが大きなメリットです。
また、Redmineを専門知識がなくても使えるようにしたサービス (こちらは有料) も国内企業によって提供されています。
- My Redmine: 日本で最も歴史が長いRedmineのクラウドサービス
- Planio: Redmineを美しく高機能に改良
Backlog
Backlogは国産のプロジェクト管理ツールで、当然ながらサポートも日本語で受けられます。
国産のツールとしては最も有名なのがBacklogです。
- 代表的な国産ツール
- ガントチャートだけでなく、プロジェクト管理や課題管理も1つで完結
- 1ヶ月無料、その後有料 (11,800円/月~、ユーザー数無制限)
課題管理やバージョン管理などプロジェクトの遂行に必要なほとんどの機能をそなえています。
ガントチャートが簡単に作れ、特にWeb作成プロジェクトで多く使われています。
300種類以上のキャラクターアイコン、いいね機能といったコラボレーションを促す機能も備えています。
詳細はBacklog公式サイトに詳しく書かれています。
みんなでガント.com
みんなでガント.comは、チームでガントチャートを共有できるクラウドツールです。
- 会員登録不要
- 直感的な操作で簡単編集
- 30日間は無料、その後は有料 (1,800円/3ヶ月~)
ガントチャートがメインで、機能もシンプル。
閲覧専用URLを設定でき、会員登録をしていないチームメンバーにもガントチャートを公開できます。
直感的な操作で簡単編集できるため、ガントチャートに初めてふれる方でも安心です。
詳しくはみんなでガント.com公式サイトをご覧ください。
Brabio! (ブラビオ)
Brabio!は「エクセルの10倍速くガントチャートが作れる」というコンセプトのもと作られたサービスです。
- クラウドのプロジェクト管理ツールではシェアNO.1
- エクセルの10倍速い
- 5人までは無料、より多くのチームメンバーなら有料 (3240円/月, 10人の場合)
とにかく簡単にガントチャートをつくることができ、50MB内ならば、いくつガントチャートを作っても無料です。
直観的・使いやすい国産ツールで、本当の初心者に特化しています。
登録はメールアドレスだけ、5人までならプロジェクト数が無制限でずっと無料、さらにデータをすべてExcelファイル形式で出力できます。
詳細はBrabio!公式サイトをご覧ください。
Wrike (ライク)
Wrike (ライク)は横断したタスク管理ができ、複数プロジェクトを担当している方におすすめにツールです。
- 複数のプロジェクトに強い
- 計画の立案や管理を簡単におこなえる
- 5人までは無料、より多くのチームメンバーなら有料 ($9.80/月~)
日本語だけでなく、多言語にも対応しており、GoogleやAmazonの社内でも利用されていることで有名になりました。
海外製ですが、日本語でも使用できます。
詳しくはWrike公式サイトに書かれています。
InnoPM (イノピーエム)
InnoPMはウェブ上でドラッグ&ドロップで簡単にガントチャートの作成を行うことができるツールです。
- タイムシート、工数管理やプロジェクト利益計算もできる
- GoogleカレンダーやOutlookカレンダーとの連携機能
- 2ヶ月無料、その後は600円/月~
工数管理・タスク管理が非常に見やすいということで有名です。
自分のプロジェクトに合わせて多くの部分をカスタマイズできます。
プロジェクトの管理全般が必要であれば考慮したいツールです。
詳細はInnoPM公式サイトに書かれています。
Asana (アサナ)
Asanaは海外製の有名なプロジェクト管理ツールですが、日本語版開発されています。
- Slack、Dropbox、Google Calendarなどの大手サービスと連携可能
- チュートリアルが非常に充実
- 2ヶ月無料、その後は1200円/月~
小さなタスクから全体像まで、仕事のすべてを整理することができ、特に海外では愛用者も多いです。
詳しくはAsana公式サイトをご覧ください。
Stock (ストック)
Stockのスローガンは「チームの情報を最も簡単に残せるツール」。
プロジェクトの失敗の多くは、情報の共有が上手くいかないことにあります。
話した内容や決めたことを、簡単に確認できるような形で保存しておくことで、スムーズな情報共有を目指す。
驚くほど簡単に「チームの情報ストック」と「タスク管理」ができるツールです。
より詳細はStock公式サイトに詳しく書かれています。
Taskworld (タスクワールド)
Taskworldは、総合タスク・プロジェクト管理ツールで、全てのプロジェクト・タスクを表示させることが可能です。
直感的で使いやすく、海外製のツールですが日本語対応もしています。
詳しくは>Taskworld公式サイトをご覧ください。
Zoho Projects
Zoho Projectsはガントチャートなどをオンラインで利用できるツールです。
簡単で使いやすいことが高評価を受け、100万社以上で採用されています。
個人や小規模チームの場合、5ユーザー2プロジェクトまでは無料です。
Gantter
GantterはGoogle Driveを活用したガントチャートツールです。
埋めていくだけで誰でも作成でき、共有も簡単です。
30日間無料、その後は月5ドル~です。
最初の設定が英語ページでちょっと大変ですが、日本語で分かりやすい解説があるのでこの通りやればOKです。
Elegantt (エレガント)
Eleganttは、タスク管理ツールとして有名なTrelloというツールに、ガントチャートの機能を追加するChromeの拡張機能です。
GoogleやAirbnbなど有名企業で採用されているので信頼感があります。
タスクごとにToDo・進行中・完了という感じで分けるスタイルで利用します。
弱点としては、webブラウザのChromeにしか使えないことです。
より詳しくはElegantt公式ページ (英語) をご覧ください。
英語版のガントチャートツール4つ
英語で利用できるガントチャートツールもあります。
海外チームとのプロジェクトを共有したりするなど、日本語を使わないプロジェクトならいいかもしれません。
- Instagantt: Asanaと連携したガントチャートサービス
- Tom’s planner: シンプルで直観的なガントチャート
- GanttPRO: 複数プロジェクトに対応可能なガントチャート
- TeamGantt: 世界中で100万人のユーザーが利用
インストール型のガントチャートツール
続いてパソコンにインストールして使うタイプのガントチャートツールをみていきます。
がんすけ
がんすけはとてもシンプルなマウス操作で扱うことができるWindows向けの無料ソフトです。
XMLフォーマットでデータを取り扱うことができ、XMLフォーマット対応アプリなら「がんすけ」のデータを利用することができます。
有料にはなりますが、改良版の「がんすけ2」もあります。
欠点として、チームで共有はできません。
個人でスケジュールを管理するだけという方に向いています。
詳細はがんすけ公式ページに書かれています。
TaMa.
TaMa.はWindowsで使えるタスク管理ツールです。
無料で使えるTaMa.5 Freeと、さらに機能を強化したTaMa.5 Professionalがありますが、個人や小規模チームの場合はTaMa.5 Freeでも問題なく使えます。
詳しくは公式ページをご覧ください。
Project Canvas(プロジェクトキャンバス)
Project Canvasは、Windows用のガントチャートツールです。
直観的&自由にスケジュールに落とし込めます。
詳しくはProject Canvas公式ページに書かれています。
エクセルによるガントチャートツール
すでに色々馴染みが深いエクセルを使ったガントチャート作成も盛んです。
エクセルを開発・提供しているMicrosoft社が作ったMicrosoft Projectというプロジェクト管理ソフトもあります。
詳細はMicrosoft Project公式ページをご確認ください。
ProjectLibre
ProjectLibreは、Microsoft Projectと同じような感じで使用できるように作られたオープンソースツールですが、残念ながら日本語対応しておらず、英語のみです。
開発言語に汎用性の高いJavaを使っているため、Windowsの他、MacやLinuxコンピューターでも動かすことができます。
GanttProject
GanttProjectは、オープンソースのプロジェクト管理ツールです。
プログラミング言語Javaで書かれているため、WindowsだけでなくMacでも使うことができます。
詳細はGanttProject公式ページ (英語)をご確認ください。
【ガントチャートツール23選と選び方】まとめ
今回の内容を簡単にまとめます。
- ガントチャートを使えばプロジェクトのタスクを「見える化」「共有」できる
- ガントチャートは自分でも作れるが、業務効率化のためにはツールを使うのが早い
- ガントチャートツールにはクラウドで使えるものとインストールが必要なものがある
- クラウド型・国産ツールの代表格はBacklogだが、他にもさまざまなツールがある
- インストール型のツールの例は、エクセルによるガントチャート作成支援
- ほとんどのツールは有料であっても試用期間はフリーで使えるので、自分の目的にあうか試してみるのが大切
賢くガントチャートツールを使って業務を効率化し、空いた時間を使ってさらに飛躍していきましょう。